開催日時: | 2011年11月20日(日) |
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開場: | 10:45 |
開演: | 11:00 |
場所: | 都城市総合文化ホール・練習室1 |
料金: | 無料 ※定員30名くらいまで |
お問合せ先: | 都城市総合文化ホール TEL:0986-23-7140 |
ドラマをつくる会“スマイルみやこんじょ”では、みなさんに気軽に朗読を楽しんでもらうために、練習室での小さな朗読会を開催します。
第1回目は、歳を重ねるって〇〇ね、をテーマに朗読。
豊かな人生経験が、表現力豊かな声を生むのか・・・
歳を重ねていくことに希望を持てる、そんな時間をお届けします。
入場無料で、上演時間は約30分です。お気軽にお越しください。
<主催>都城市文化振興財団・MAST共同事業体
ドラマをつくる会“スマイルみやこんじょ”とは?
23年5月に活動を開始した市民参加による舞台制作事業のプロジェクト名であり、チーム名です。23年8月に都城市総合文化ホール・中ホールにてオリジナルの脚本を朗読劇として上演しました。また、24年3月には同脚本を異なる演出で再演することも決まっています。その都度、参加できる方がメンバーです。
「小さな朗読会」をやる理由
メンバーには、小学生から70代後半まで、さまざまな方がいらっしゃいます。ご家庭の事情など、それぞれの理由で稽古に参加できる期間や曜日などもバラバラなものです。「家のことが忙しくなり、ホール公演に向けての長期間の稽古は無理になったけど、短期間に出来るものなら・・・」という方の発表の場とすること、ホール公演は年2回程度であり、その合間にも発表の機会を設けてメンバーのモチベーションを維持すること、また様々なバックボーンを持ったメンバーの得意なことを生かしたり、朗読以外のジャンルとの合同発表にしたり、実験的なことにも取り組んだり、地元の若い芸術家と協同で創作にあたったり、私たち制作側の経験値も上げることができます。お客様には、30分程度の発表を入場無料で聞くことができるものとし、気軽にご来場いただこうというものです。(できれば、午前中開催とし、聞き終わった後は、近くのレストランなどでメンバーと一緒にお食事する機会があってもいいなと思ったり。そのあたりの設定は今後の課題です。)
#1の創作過程
山口さんは、メンバーの中でも人生の大先輩であり、普段から小学校や老人ホームなどで読み聞かせを行っている方です。なみちゃんも同じく人生の大先輩で、都城島津伝承館や関之尾滝でボランティアガイドをしたり、習い事も多くやっていたり、とてもパワフルな方です。お二人の年齢を合わせると150歳近くになりますそこに、20代半ばの、劇団こふく劇場の大浦愛さんが構成として加わり、40才手前の私とともにディスカッションから始めました。最初から構成を決めずに、いろいろと話すうちに決めていこうとしていたのです。
山口さんはすでにレパートリーをたくさん持っており、それをそのままやってもらう。なみちゃんも都城の民話を語れるので、そのままやってもらう。そこはすぐに決まりました。構成をどうするか・・・司会者を立て、紹介されてから順番に出てくるオーソドックスなスタイルでというアイデアも出ました。でも、それまでのディスカッションがとても良く脱線し、昔はこうだったよね~という話にそれていて、その脱線具合がとても面白かったので、縁側で井戸端会議風の雑談をし、その合間に作品の朗読が入る構成にしました
雑談とは言え台本があった方がいいという声に、翌週は台本を作っての練習に臨みましたが、ライブ感がなくなりぎこちなくなってしまいました
台本がないアドリブ芝居をやると決めるまでには当人の不安はあったと思いますが、決まってからは結構ノリノリでした。アドリブ芝居部分だけではなく、それぞれの発表の部分にもいろんなアイデアを出してくれます全体の流れの中で、採用すべきか否か、愛ちゃんも私も嬉しい悲鳴をあげつつ構成していきました。
当日
なみちゃんが自分で作ったという晩白柚の皮の砂糖漬けを、アドリブ芝居の途中でお客様に配りたいと新たな提案が。ダメと言われるかもと思って、持って来てはいないとのこと。奥ゆかしいです良い雰囲気が出るものだしOKということで、本番直前に家に取りに帰りました。事故でもあったらと内心不安でしたが無事に戻ってこられました
お客様は少な目でしたが、本当に聞きたい方が集まってくれたようで、アンケートにも丁寧に答えていただきました。
「年齢を重ねての、さまざまな感情が感じられて良かったです」「どこまでセリフでどこからアドリブか・・・でも、お二人の絶妙な掛け合いが妙に心地よかったです」「楽しかった昔話。現在の社会を織り込まれていた」
地道にでも続けていくことでお客様が少しずつ増えるといいなと思っています。
二人の絶妙なアドリブ芝居
なみちゃんは、都城の民話「長迫どん」と、民謡を一節。
山口さんは、レパートリーから3作品を朗読。
(文章/事業課 松原正義)
出演/山口英明 廣村ナミ子
構成/大浦愛(劇団こふく劇場)